物価上昇にともない賃上げが一部企業では進む
現在日本では、物価がかなり上昇しています。
それに伴い、スキルを持っていたり危機意識を持っている人材の流失が止まらず、一部余裕のある企業では賃上げを行っています。
賃上げにより従業員の囲い込みを行う企業が増えてきています。
おもに大企業で行われています。
その一方で、賃上げする余裕のない企業では、より良い条件を求めて転職する人が後を絶たず、人出不足で倒産する件数が増えてきています。
2022年の人出不足倒産は、統計があるだけで140社。
そのほとんどが中小企業に当たります。
中小企業は人出不足倒産が増加
賃上げする余裕のない企業は中小企業に多く、人出不足倒産に中小企業が多いのも納得の結果です。
この数値は、コロナ禍でどんどん倒産件数が増えていっています。
コロナで打撃を受けた企業の体力がいよいよなくなってきています。
コロナ不況の打撃に耐えてきたが、ここにきての物価高で存続が難しい企業が増えてきているのが実際のところでしょう。
経営層の方や管理者で利益率を見て青ざめている方や、一般社員であっても異様な社内の雰囲気に戦々恐々している方もいらっしゃるでしょう。
ここで企業の力として必要になってくるのが、優秀な社員の方々の囲い込みです。
企業の採用力が存続を決める
ここでは優秀な社員の囲い込み=採用力だと定義します。
実際に採用力のある企業は、社内制度や福利厚生・会社の雰囲気や将来性をうまく求職者に見せることができています。
求職者に対してと同じように、従業員に対しても明るい未来を見せることができることが、事業継続のポイントになってきます。
企業の経営陣が、人的資本を大切にする姿勢を持つことが大切。
昭和の価値観の残っている企業は、人的資本(従業員)を軽んじる傾向があると思っています。
雇ってやってるんだという、上から目線の態度を取り続けている会社はまだまだあります。
そこで働いている従業員も、ほかも同じような環境だと洗脳されてしまっていて、転職をするだとか、今の状況を変えようだとかそういった気力を奪われてしまっている現状があることが多いと思います。
転職や明るい未来に向けて主体的に動ける層と、現状維持で現状をあきらめてしまっている層と二極化がかなり進んでいると思います。
その状況を打破するためには、経営陣の考え方を変えていく必要があると思っています。
しかし、経営陣が人的資本(従業員)を大切にするためには、従業員側の意識改革が必要だと考えています。
人的資本(従業員)を大切にするには
経営陣が変わるのに、従業員側の意識改革が必要ってどういうこと??と思うかもしれません。
なんで上が変わらないのに、私が変わらなきゃいけないんだ!って思う人は多いよね。
でも、だまって働き続けてくれる便利な従業員がいる限り、会社は変わりません。
会社を変えるためには、従業員が変わらなければ変わりません。
とはいえ、スキルに自信もないし、どうしたらいいんだ・・・!という人も多いと思います。
その場合は、外の世界を見るために、転職活動をとりあえずしてみるのも一手です。
自分に足りないスキルや、他者ではどんなことができる人材が求められているのかがよくわかると思います。
現状打破できない人は、外の世界を見てみるもの一つの手だと思います。
直接交渉をすることも有効なケースはありますが、従業員を大切にしない企業は従業員の声に聴く耳を持たないのが常です。
ここで従業員に退職されてしまい困るようなら、やっと良い会社になるべく変わろうと努力するでしょう。
ここで努力できる会社であれば、将来性ありだと思います。
選ばれる企業になるために
選ばれる企業になるためには、従業員の声にきちんと耳を傾け、従業員を人的資本ととらえている会社です。
ただ、それは従業員の言いなりになるということではありません。
きちんと利益を出しながら、働きやすい環境整備を行うことだと思います。
日本の9割は中小企業です。ここで買われなければ、衰退企業が増えると私は本気で考えています。
日本のサラリーマンよ!今こそ立ち上がれ!
今まさに、勤勉で素直で真面目な日本の労働者が動くべき時が来た、と思います。
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